初心者でも簡単にアジの刺身が出来る!釣ったアジの刺身用捌き方解説

ファミリーフィッシングからアジングやサビキなど様々な釣り人に人気で、比較的狙いやすく、食べても美味しい人気ターゲットのアジですが、いざ釣ったアジを持ち帰っても捌き方が分からなく困った経験はありませんか?

 

ある程度のサイズのあるアジが釣れた時、刺身が取れるように捌く事が出来れば、自宅でかなり上質なアジの刺身を食べる事が出来ます。

 

 

今回の記事では…

  • 釣ったアジを自宅で刺身で食べたい
  • アジの捌き方が分からない
  • 手取り早くアジの捌き方が知りたい!

 

そんな人の為に、アジの捌き方の手順と、1番簡単なアジの捌き方を紹介します。

 

 

 

筆者紹介

 

 

 
ヒラメ

釣り歴11年。

アジングやバチコンアジングで持ち帰ったアジの数は数知れないです。

基本釣れたアジは持ち帰って食べていますが、昔はアジが上手く捌けず、身が取れなかったアジも多数…

アジを捌きまくって覚えたアジの捌き方を紹介します。

 

 

 

今回を機会にアジを捌く方法を覚えて、美味しいアジの刺身を自分で捌いて、釣りをもっと楽しみましょう!

 

自分で釣ったアジは刺身で食べるとかなり絶品です!

自宅で寿司屋の様なアジの刺身を食べましょう!

 

 

 

 

アジを捌く手順

  1. 鱗をひく
  2. 頭を落としハラワタを出す
  3. 血合いを洗う
  4. 背中から包丁を入れ、反対からも包丁を入れ半身を剥がす
  5. 反対の身も同様に剥がす
  6. 腹骨をすく
  7. 中骨を抜く
  8. 皮を剥ぐ

 

コレがアジを刺身で食べる為の捌く手順ですが、字で見ると難しそうに見えるし、よく分からないと思うので、写真付きで解説していきます。

 

 

 

 

 

アジを刺身で食べる為の捌く手順①

まず、どんな魚もある鱗を引く必要があります。

包丁を尻尾側から頭側に向けて包丁や鱗取りで鱗を引きます。

頭を包丁を持っている反対の手で持ち、ガリガリと鱗を引きましょう。

完全に鱗を落とそうとすると、背ビレ付近などが中々取れず苦労します。

少しくらい残っても大丈夫なのでそこそこ取れる程度で充分。(後で対策あり)

 

ポイント

アジにはゼイゴと言われる硬い鱗があり、ゼイゴを包丁で取る作業がありますが、刺身で食べる場合は、皮を剥ぐときに一緒にとれるので、省略していいです。
 
 
 

アジの簡単な捌き方②頭を落としハラワタを出す

 

次に頭を落としハラワタを出します。

魚は内臓から腐食が始まるので、この作業は釣った後早ければ早い方が良いでしょう。

釣った魚を保存する場合も、鱗を引く事とハラワタを出す事はなるべく早く行ったほうがいいです。

 

釣った魚の保存方法は別記事の釣った魚の保存方法。【自宅で出来る】熟成方法も紹介。の記事で紹介しているので、参考にしてみて下さい。

 

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頭は胸ビレを立てて斜めに包丁を入れるようにして頭を下まで切り落とします。

 

 

 

腹ビレがあるので、腹ビレも落とす角度で、身をなるべく落とさない様に頭を切り落としましょう。

 

 

※裏返して反対側からも包丁を入れる人も居ますが、片側から一気に行った方が時間短縮にもなるし楽です。
 
 
 
次に肛門から頭方向に向けて包丁を入れ、皮を裂きます。
肛門は見ればすぐわかるので皮だけを切る感覚で包丁の先で皮を裂きましょう。
 
 
 
包丁の反対側を使ってハラワタを出します。
包丁だけでは、全て出切らない可能性があるので場合によっては、手でほじくり出す必要もあります。
 
 
ハラワタはちょっとグロいので写真は無いですが、ここまでクリアしてしまえば、魚を触るのが苦手な人でも後は楽勝です。
 
ハラワタを出す作業も慣れてしまえば、何の抵抗も無く行えるでしょう。
実際最初は気持ち悪いけど、5匹程やると、結構慣れてきます。(個人差はあり)
 
手に付く匂いや、魚の感触が苦手な人は極薄ゴム手袋を付けると、結構楽勝。だいぶ違いますよ!
 
 
 

 

 

 

 

 

釣ったアジを刺身にする簡単な捌き方③血合を洗う

 

次に血合を洗います。

血合とは、背骨とハラワタの間にある赤黒い所。

 

指で洗っても何とかなりますが、歯ブラシなどを使うと、かなりやりやすいし、時間短縮にもなるので歯ブラシは必須です。

 

水をかけながら歯ブラシで洗います。

 

 

写真は洗った後ですが、赤黒い部分がなくなる程度までごしごし洗いましょう。

 

 

ここまでの工程をやってしまえば、後は3枚下ろしにするのみです。

 

水を使いながら洗ったり、魚体に水をかけるのはここまでにして、この後は出来るだけ水分は拭き取りながらドライである事を意識しましょう。

 

美味しいうまみ成分が流れたり、身が水っぽくなってしまいます。

 

 

アジが何匹もいる場合は、ここまでの工程を全部のアジにやってしまいましょう。

 

一旦ここまでやってしまって、キッチンペーパーやタオルで水分を拭き取ってしまうと楽です。

 

 

 

 

 

アジの簡単な捌き方④背中から包丁を入れ半身を剥がす

次に3枚下ろしに入ります。

 

まず片側の半身を捌いていきましょう。

 

左手でアジを抑え、背中から背骨→尻尾に向かって包丁を入れます。

写真撮る為に左手は無しです

 

※一回で包丁が背骨まで到達しない場合は2回位で行ってもいいですが、何回も切っていると身を傷つけてしまうので、出来るだけ少ない回数で背骨まで到達する事を意識しましょう。
 
 
ポイント
頭を落とした所から包丁がどんな角度で入って背骨に到達するかを見ていると感覚を覚えやすいです。
 
包丁の先端で背骨がコツコツと当たる感触を感じながら捌くとベスト。
 
 
最初は、身が沢山取れなくてもしょうがないです。
何匹かやっていると包丁の角度や感覚を自分でわかる様になるので、何度も挑戦しましょう。
 
 
 
 
 

反対側からも包丁を入れる

背中から尻尾の部分まで切り込みを入れたら、次は身を反対にし、尻尾から腹に向けて捌いていきます。

 

 
この時、最初が包丁が入りづらいので、包丁の先端の1番鋭利なところで「ブスっ」と刺すと入りやすいです。
研ぎたての切れる包丁の場合、包丁の真ん中の部分で皮に切り込みを入れても良いでしょう。
 
 
もしくは、背中から尻尾に包丁を入れる時に、反対側まで貫通させる方法もあります。
 
 
腹骨の部分に来たら目で見ながら腹骨と背骨を断つ様に捌いていきます。
 
片身が剥がれたら、今度は反対側の身も同じ要領で剥がします。
 
 
 
 
 
 

アジの簡単な捌き方⑤反対の身も剥がし、アジの3枚下ろしを完成させる

 

反対側の身も要領は一緒なのですが、魚が反転するので、先程の逆パターンになります。

 

さっきは背中から尻尾に向けて一太刀目を入れたのに対し、今度は尻尾から背中に向けて捌き、反対側も腹から尻尾側に向けて包丁をいれます。

 

 

先程と同様に、腹骨の部分は腹骨と背骨を断つ様に包丁を入れます。

この時少し力を入れないといけませんが手を切らない様に注意しましょう。

 

 

3枚下ろしの完成です。

 

 

 

 

 

釣ったアジの簡単な捌き方⑥腹骨をすく

3枚下ろしが完成したら、身に腹骨が残っているはずです。

腹骨をすく為に、包丁を逆さまにして切り込みを入れます。

 

 

切り込みをいれたら、包丁を斜めにし、腹骨だけを取れるように、すいていきます。

 

ポイント

身はどうしても付いてきますが、なるべく身を残す様に心がける事。

腹の身は脂が乗って美味しいので、出来るだけ残しておきたい所です。

 

 

 

2枚とも同じ作業を行い、腹骨をすきます。

 

 

 

アジの捌き方⑦刺身で食べるには中骨を抜く必要あり

 

次に中骨を抜きます。

この作業が結構面倒くさいのですが、中骨を抜かないと口当たりが悪く美味しく食べれないので頑張りましょう。

もっと大きい魚の場合は包丁で中骨を切り落としてしまうのですが、アジは毛抜きで抜けるので、抜いた方が大きい身が食べられるので毛抜きで抜くべきです。

 

 

 

結構力がいる作業なのだけど、コツがあり、コツを掴むと抜きやすいです。

ポイント

骨を真上に引っ張るのではなく、身の向きにそって抜くと上手に抜けます。

身には斜めに筋が入っているので、身の向きにそって、写真で見る上斜めに引っ張ると取れやすいです。

 

 

抜き忘れの無いように、指の腹で中骨部分をなぞって骨の感触が無いか、確かめながら行います。

 

 

 

見落としがちなのは、頭を切り落とした断面の部分。

そこに1番太い骨があるのでよく確認しながら行いましょう。

 

少し太めの毛抜きを使うと力が入りやすく、骨も抜けやすいです。

 

 

 

 

 

簡単なアジの捌き方⑧最後の工程。アジの皮を剥ぐ!

 

最後はアジの皮を剥げば、終了です!

魚の皮を剥ぐ時、包丁を使う方法が良く使われますが、アジは手で剥いだ方が綺麗に剥げるし簡単です。

 

身の頭側から手で軽く剥ぎ、身と皮を両手を使って剥ぎましょう。

 

ただ一気に剥ぐと、腹の身が皮に結構付いてきてしまいます。

対策として、腹の部分の皮を剥ぐ時は、爪をうまく使い身と皮の間に爪を入れ込むようにすると、綺麗に剥げます。

 

ポイント

腹の部分の皮を剥ぐ時は、爪を入れ込むようにする!
 
 
腹をある程度こえたら一気に剥いでも綺麗に剥げます。
この時にゼイゴも一緒に綺麗に取れるので、ゼイゴを包丁で取る必要はなかった訳です。
 
アジフライや塩焼きなどにする場合は皮を剥がないので、最初の鱗をひく工程で、ゼイゴを取りましょう。
 
 
 
ここまでアジを捌くと手がどうしても魚臭くなってしまいます。
そんな時、100円ショップなどに売っている銀色のボールで手を洗うと想像以上に手の臭いが消えます。
 

 
 
 
 
 
 
 
何匹も捌いていると、皮は綺麗に剥がれるのですが、残った鱗が手に付き、食べる為の切り身にもついてしまいます。
 
その鱗をそのままにしておくと口当たりが悪いし、食べる相手も気分を損ねてしまいます。
 
対策として、皮を剥ぎ終わった切り身を酢水に軽く通す事で、鱗が綺麗に落ち、余分な魚臭さも消えて、刺身で美味しく食べられます。
 
 
ポイント
皮を剥いだら、ボールに水を入れ、大さじ1程度の酢を入れた酢水に切り身を軽く通す
 
最後の酢水に通す工程があると無いとでは、見た目も口当たりも全然違います。
 
酢水には、軽く通す程度で、ジャブジャブ洗うような事はしないようにしましょう。
 
 
酢水に通した後は、キッチンペーパーで軽く水気を吸い取り、好きなサイズに切って食べれば、釣り人しか味わえない別格のアジの刺身の出来上がりです。
 
 
ひとつひとつの工程が多く、面倒臭く感じるかもしれませんが、慣れてしまうと、1匹捌くのにさほど時間はかかりません。
むしろ捌くのが楽しくなりますよ!
 
 
是非挑戦してみましょう!
 
釣ったアジは超美味!