ロッド、リールは水道水で洗って良いのか?釣行後の手入れ方法。

釣行後、皆さんはロッドやリールをどの様な手入れをしていますか?

 

海水がロッドやリールに付いたまま保管しているとリールにゴリシャリ感が出たりロッドのガイドが錆びたり、危険です。

 

ロッドやリールを手入れする方法として、水道水でジャバシャバと洗って良いのか?

 

釣りのタックルを釣行後に水道水で洗って良いのか?

 

釣行後のタックルの手入れ方法を今回は紹介したいと思います。

 

まず結論としては…

 

ロッドやリールは、水道水でジャバシャバと洗うべきです!

 

 

  • ロッドやリールを水道水でジャバシャバと洗って、浸水しないのか?
  • 洗わないとどうなるのか?
  • 釣行後のタックルの手入れ方法が分からない。

 

そんな悩みを解決する記事になっています。

 

 

ロッドやリールを水道水で洗う理由。海水が付いたままだと危険

釣行後に海水が付いたまま保管していると、ロッドもリールも腐食してしまいます。

 

特にリールのアルミスプールは海水に弱く、ラインに海水が付いたまま保管していると、ラインを全部外した時に、スプールの部分がザラザラになって、取り返しのつかない事になってしまう事もあります。

 

リールは特に、釣行後何もせずそのまま保管すると、塩が結晶化し、最悪巻き取る時に、ゴリシャリ感が発生する場合もあり、危険。

 

リールをジャバシャバ洗うのは抵抗がありますが、逆に洗わないとあちこちのベアリング部に不具合が生じてしまいます。

釣行後は洗う様にしましょう。

 

 

 

ロッドもしっかり水道水で洗うべき

ロッドは基本カーボンで出来ているのでカーボン部分は錆びませんが、ガイドやガイドリングに海水が付いたまま保管するのは良くないです。

 

ガイドは鉄や、チタンや、ステンレスで出来ています。

 

ロッドの安値の物は鉄、金属。

中級クラスの物には大体ステンレス

上級クラスでチタン。

 

大体そんな感じです。

 

中級クラスで良く使われるステンレスは、表面に皮膜があり、皮膜で錆びにくくしてると言われています。

 

ですが、その皮膜を壊すのが海水に含まれている塩素イオン。

 

海水がついたまま、ロッドを保管する事で、海水に含まれる塩素イオンが、少しずつステンレスの皮膜を破り、錆びさせてしまいます。

 

 

 

塩素イオン

単純に塩分の事で、海水に多く含まれる。ステンレスの防錆効果のある皮膜を壊してしまう。

 

ステンレスの表面にある皮膜は酸素で再生される物らしいですが、塩素イオンが付着している事で、皮膜が再生されずに錆が生じるのです。

 

 

 

ガイドには錆びにくいチタン製もありますが、チタンガイドだから絶対に錆びないと、思うのは危険です。

 

チタンガイドでもロッドに接続する部分がステンレスの場合が結構あるからです。

チタンガイドだから絶対に錆びないという、考えはやめましょう。

 

 

錆びないAGSガイドでも水道水で洗うべき

AGSガイドはカーボンで出来ていて、カーボン部は錆びません。

ですが釣行後に水洗いしなかった場合、ガイドフレームの接続部で塩ガミが発生するのでやはり水洗いは必須です。

 

 

そしてAGSガイドでも、ガイドリングは同じ素材。

ガイドリングに傷でもない限り、ガイドリングは錆びないですが、ラインの塗料がついたり、海水が付いたままだと青錆びが発生します。

 

AGSだから洗わなくて良いとは考えず、釣行後はしっかりと洗いましょう。

 

 

 

 

 

 

 

リールの洗い方。水道水で洗ってリールは浸水しないのか?


リールを釣行後に洗わない1番の理由として、多分浸水する心配があるからだと思います。

実際、リールに水道水が浸水する心配よりも、海水がリール内に浸水し、そのままにする方が危険。

 

リール内部に海水が入ったまま乾燥すると、塩分が結晶化して、ゴリシャリ感が出て、折角の良いリールの寿命を縮める事になります。

 

リール内部に海水が浸水しない様な設計にはなっていますが、様々な環境で釣行して、ラインには常に海水が付いています。

 

リールを巻くたびに、海水がピッピッっと飛んでくる経験をした事があると思います。

 

そしてドラグは当然、ちょうど良い設定にしてある為に、ガチガチに締めている訳ではないので、ドラグノブの隙間から浸水している事が考えられます。

 

 

なので、リールを水道水で洗う時はドラグをガチガチに締めるべきです。

 

実際リール内に水道水が入って心配する事は。

 

  • 内部のグリスが流れてしまう
  • 内部に水道水が残ってしまう
  • フェルト製のワッシャーが濡れてしまう

 

そんな所。

 

リール内部のグリスが流れ出てしまう心配はそんなにしなくても良さそうです。

実際、水道水が少し入った程度で流れ出てしまう程のグリスでは、海水が少し入った場合にグリスの効果が出ない事になってしまいます。

 

スプールを取って水道水でゴシゴシと洗えば、話は違いますが…

ただ、お湯で洗うのはやめた方がいいです。

お湯ではグリスが流れ出てしまう危険がありますので…

 

 

 

 

リールのグリスとオイルを定期的に注油すると、さらにリールの長持ちに繋がります。

リールのグリスとオイルの注油方法やグリスとオイルの使い分けは、【1滴で良い?】リールのグリスとオイルの違い。グリスとオイルはどこに使い分けるのか?の記事で解説しているので気になる方は読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

 

リール内部に水道水が残ってしまうのではないか?

 

 

リール内部に水道水が残ってしまう心配があるのならば水道水で洗浄後にスプールを外して、軽く拭き取り、自然乾燥させればOKです。

※直射日光には当てない様に!

 

 

実際、自分がやっているメンテナンス方法は、釣行後に水道水でリール上部から水洗いをして、後は自然乾燥です。

 

ドラグを締めて上部から水をかけた場合ではスプール内に水が入った経験はありません。

 

 

 

 

ポイント

ひとつ気を付けた方が良いのは水をかけながらリールを巻く事はやめた方がいいです。

リールのギア部に水が浸水する恐れがあるので、リールは回さずに、上部から水を掛けるべき。

 

 

 

 

 

 

ドラグワッシャーが浸水、変形してしまうのではないか?

ドラグ内部にはドラグワッシャーと言うフェルトで出来たワッシャーが入っています。

リールを洗う時に、リール上部にあるドラグノブに水をかけるように、リールの上から水をかければドラグワッシャーが濡れる心配はありません。

 

ただリール上部から水をかける時、ドラグを締めておく事を忘れずに!

 

そして水で洗うのが終わり保管する前にドラグを緩めておく事。

ドラグを締めっぱなしで保管すると、ドラグワッシャーが変形してドラグが効かなくなってしまう事もあります。

 

 

 

 

という事で、リールを水道水で洗うポイントをまとめると。

 

  • 冷水で洗う事。
  • ドラグを締めて上部のドラグノブ辺りに水をかける事。
  • 水洗いが終わったらドラグを緩めておく事。

 

以上を気をつけて洗う様にしましょう。

 

 

 

リール、ロッドを水道水で洗っていいのか?

という疑問をお持ちの方に対して記事を書きました。

ロッド、リールは釣行後に絶対洗うべきです。

高価なタックルを買ったなら尚更、長持ちさせる為に水道水で洗いましょう!